世界遺産に登録され、2015年に開創1200年を迎える高野山。厳格な密教の聖地として名高い高野山でも、開祖弘法大師は『酒はこれ治療の珍、治療の人には塩酒を許す』と説かれ、お酒の効用を認め、飲酒を許しました。以来、この地では、寒さしのぎの為にも「塩酒一杯これを許」の元、一杯だけは飲んでも良いものとされました。 般若とは、「悟りを得る真実の知恵」のこと。以来、高野山でも『般若湯』は、酒の事ではあるが、『悟りを得る知恵の湯』として親しまれております。 初桜の伝統の醸造技術を活かしながら仕込んだ、濃酵な純米酒です。常温からぬる癇でお召し上がるのが、お薦めです。
アルコール度数 | 日本酒度 | 酸度 | 精米歩合 |
---|---|---|---|
15~16% | +3 | 2.0 | 美山錦60% |
味わいの特徴(甘辛・濃淡度) | ||||
甘口 | やや甘口 | 普通 | やや辛口 | 辛口 |
濃酵 | やや濃酵 | 普通 | やや淡麗 | 淡麗 |
おすすめの飲み方 |
高野山麓に位置し、弘法大師に所縁深いこの地で約半世紀前から造り始めた「般若湯」
この地ではお酒の事を「般若湯」と言って頂く習慣がありました。お釈迦様は飲酒を禁じられましたので、おおっぴらにお酒を飲むのをはばかり「般若湯を頂く」となったわけです。
高野山は本来戒律の世界ですが、祖師弘法大師も「塩酒(おんしゅ)一杯これを許す」と申され、厳しい寒さを凌ぐ、病を癒すなどの為なら飲酒も許したであろうと考えられ、「般若(知恵の意)湯」と言って日本酒をいただいておられたそうな。
このような習慣を見聞きしていた先代が名付け、今に続く日本酒です。高野山上へ「般若湯」として秘醸原酒を赤杉の樽に詰めて馬の背に五十丁坂、いろは坂をチャブチャブと運び上げておりました。
伝統の製法を守りながら、現代の嗜好に合わせた上品な味わいです。
初桜酒造は慶応2年、高野山の麓のかつらぎ町という小さな町で生まれました。
この地に受け継がれる「紀州川上酒(きしゅうかわかみしゅ)」という伝統に誇りを持ち、
昔から伝えられる手造りの良さを大切に、1本1本心を込めて醸造しています。
時を紡ぎ伝える
高野山の麓のかつらぎ町で、世界遺産丹生都比賣大神にお酒を供えるために私どもの酒造りが始まりました。当蔵のあるかつらぎ町は、和歌山県の北東部に位置し、北に和泉山脈、南に紀伊山地に挟まれた盆地に近い地形で、街の中心部を紀の川が、南部を有田川が東西に流れています。寒暖の差が大きい、酒造りに適したこの土地で、「紀州川上酒」の唯一残る酒蔵として、酒文化を繋いでおります。
地域の米・水・人
標高400メートルの冷涼な気候、清涼な水が生む良食味を活かし生産される「天野米」。当蔵の特定名称酒は100%、天野で育てられた酒米を使用しております。
水は和泉山脈から流れる良質で豊富な水脈からの井戸水。
地域の文化を知る和歌山県出身の杜氏と蔵人が一丸となって弊社に伝わる伝統技術を汲み、昇華させ醸しています。
この地域の味わいを求めて
私たちは地元かつらぎ町の良さを感じられる昔ながらの気取らない食事に合うお酒を造ることです。
香りが高く、華やかな日本酒が喜ばれる世の中ですが、私たちは人との縁を生み出すのが日本酒だと考え、気取らず、米の特性を活かした個性が感じられる酒造りを心がけています。
社 名 | 初桜酒造株式会社 |
所 在 地 | 〒649-7112 和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降85 |
電話番号 | 0736-22-0005 |
創 業 | 慶応2年(1866年) |
代 表 者 | 笠勝 清人 |
業務内容 | 清酒・みりん・リキュール製造販売、その他 酒類卸業 |
高野山の般若湯 初桜 純米 720ml
720ml 税込み価格です